今や、美味しい日本酒の代名詞とも言える獺祭。
テレビ番組でもよく紹介されますし、その人気度や知名度は抜群の銘柄です。
にわかやミーハーのようではありますが…
私も「獺祭45(50)/39/23お試しセット」を飲んでみました♪
注意ポイント
※獺祭50は2019年4月1日に45に変更されました。
同じ扱いで販売されてはいますが、より美味しく変わったのです!
私、美味しいお酒には目がないんです。
自分で言うのもなんですが…
国際的なワインの品評会であるIWC「SAKE(日本酒) 部門」が日本で開催されれば飛んでいくほど、日本酒やお酒が大好きなんですよね。
参考
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)は、イギリス・ロンドンで毎年4月に開催されるワインコンペです。
そんな私が獺祭45/39/23について、徹底的に解説していきますよ!
そもそも獺祭とは
「獺祭」は、山口県岩国市にある「旭酒造株式会社」が造っている山田錦を使用した純米大吟醸酒のことです。
お酒を簡単に種別分けすると以下の通りとなります。
ポイント
- 本醸造酒
- 純米
- 吟醸酒
- 純米吟醸酒
- 大吟醸酒
- 純米大吟醸酒←獺祭はココ
銘柄によって異なるので、一概には言えませんが、基本的に下へ行くほど高級なお酒と思ってくれて構いません。
獺祭が含まれる純米大吟醸酒とは、醸造アルコールを添加せず、お米だけで作り、かつ精米歩合を50%以下で磨いたもの、の総称になります。
簡単に説明するならば、とても手間がかかる一番高級な種類の日本酒ということです。
獺祭はどの銘柄もこの純米大吟醸酒しか作っていないのですね。
純米大吟醸酒しか作っていない酒造はかなり珍しく、その経営戦略も有名になるきっかけとなりました。
獺祭 45/39/23の数字の意味は精米歩合の違い
純米大吟醸しか作っていないとなると、獺祭の銘柄、それぞれの違いがどこにあるのかと言えば…
その答えは精米歩合にあります。
精米歩合とは
日本酒を作る過程で、お米を削る度合いのこと。
お米を50%以下に削って作った日本酒が大吟醸と呼ばれるものになります。
そう、お気付きかと思いますが、獺祭のそれぞれの数字は精米歩合を表しているものなのです。
獺祭23というと、一粒のお米のうち、23%しか使わないという意味です。
とても効率が悪く、手間がかかるものだということがよくわかるでしょう。
なので、45/39/23の中では、23が最も高級な銘柄となるのです。
※獺祭の銘柄の中には、さらに高級なものもあります。
獺祭はどんな味?お試しセットを試してみた!
ここからは、実際に飲んだ感想をお伝えしたいと思います。
私は貧乏性なので、お試しセットは価格の低い獺祭45から試そうとしたのですが…
公式サイトに、このような解説があったので、思い切って獺祭23から実際に飲んでみました!
Q:複数の種類を飲み比べる順番は?
A:最も味の繊細な二割三分から飲んでいただけると味の違いを分かっていただきやすいです。引用:獺祭公式
それぞれの商品ごとの感想と、単品価格の目安や概要を記載していますので、ご確認ください。
二割三分の概要と味の感想レビュー|プレゼントや特別な日におすすめ
単品価格目安
- 獺祭 磨き二割三分:720ml
- 販売価格(税込): 5,300 円~
極限(23%)まで山田錦を磨いて作られた日本最高峰の純米大吟醸です。
もちろん、お値段もそれなりにします。
しかし、その味は香りはやはり格別。
お値段以上の価値があると確信するものでした。
ポイント
- 飲む前から鼻孔をくすぐるふわっと華やかな香り
- 口に含んだときの上品な甘み
- きれいに消えていきつつも長く続く後味
獺祭のレギュラー銘柄でも、特に上等な二割三分は、父の日や、誕生日のプレゼントなど贈答用に最適です。
また、個人で楽しむ場合でも、特別な日に特別なお酒をゆっくり味わいたい時などに最高ですね!
おいしく楽しめるおすすめの温度
あまり冷やしすぎると、獺祭特有の豊かな甘みや香りを感じづらくなってしまいます。
冷蔵庫から出して10分程度常温で放置してから、10~12度の、ややぬるめ程度がおすすめとされています。
温度調節が難しかったら、ひや(常温)でも、しっかりとした味わいを楽しめますね。
二割三分に合う食べ合わせやつまみ
二割三分には繊細で美しい香りの出る旬の野菜料理などのアペタイザー、メインディッシュなら香りの綺麗で甘みのある魚料理などが良く合います。だしの味やみそ仕立てのお料理、チーズや豆腐などもおすすめです。
引用:獺祭公式
公式サイトにはこうありますが、個人的には、次のような料理でも合うと感じました!
- イタリアンやフレンチの前菜や魚のメイン
- 上品な和食全般
- 高級割烹
やはり、上等なお酒には上等な逸品が相性○です。
まさに「特別なお酒」ですね!
三割九分の概要と味の感想レビュー|手土産や自分へのご褒美に!
単品価格目安
- 獺祭 磨き三割九分:720ml
- 販売価格(税込): 2,500 円~
いつも飲むお酒よりは高めですが、決して手が届かない値段ではないのが三割九分です。
良いことがあった日や、ちょっとした手土産に喜ばれそうな価格帯ですよね!
こちらは二割三分とは温度を変えて、しっかり冷やして楽しみました!
ポイント
- 冷やしても香りがきちんと立っている
- 口に含むと蜂蜜のような甘みが広がる
- 後味は割としっかり残る
「誰が飲んでも楽しめる日本酒」というのが獺祭の目指すキャッチフレーズ。
それを地で行くのが三割九分ですね!
万人受けしやすいので、ちょっとした手土産に美味しい日本酒を探している時や、ちょっと良いお酒で一杯やりたい時などに最適です!
おいしく楽しめるおすすめの温度
三割九分は冷蔵庫で十分冷やし、4~5℃の状態ですぐに飲むのがおすすめです。
もちろん、丸みがあって角は少ないものの…
どうしても二割三分と比べると、そのまろやかさは一段落ちてしまいます。
キリッと冷やして飲むことで、スッキリとした甘みと爽快さを楽しむことができますね!
三割九分に合う食べ合わせやつまみ
三割九分や50は食中酒としてどのようなお料理にも良く合わせていただけます。
引用:獺祭公式
公式のコメントが少し投げやり感がありますが…(笑)
個人的には以下のように感じました。
- 食中酒として造られているので和食全般に
- デザートワイン感覚でフルーツやスイーツと
ちなみに、獺祭では、獺祭関連の食品も販売しています。
手土産に一緒に持っていったら、お洒落で素敵ですよね!
獺祭45(50)の概要と味の感想レビュー|人気コスパ抜群で初心者さんにおすすめ!
単品価格目安
- 獺祭純米大吟醸45:720ml
- 販売価格(税込): 1,700 円~
獺祭のスタンダードが獺祭45です。
スタンダードと言っても、純米大吟醸です、決してナメてはいけません。
クオリティの反面、コスパが良く、最も飲まれている超人気の銘柄です!
獺祭の持つ豊かで芳醇な香りや甘み、後味を試してみたい方には、こちらから試すのがおすすめです。
ただし、本当に日本酒が苦手な方でもスイスイ飲めてしまうので、初心者さんは飲みすぎ注意です(笑)
獺祭45と50の違いとは?
冒頭でも書きましたが、2019年4月1日より精米歩合が変更されています。
2019年4月1日より、獺祭50の精米歩合を5%下げて、獺祭45に変更いたします。
引用:獺祭公式
なぜ変更がなされたかと言うと…
より上等で高品質なものを届けたいという旭酒造の想いからですね。
他の蔵元で言うところの普通酒が獺祭50でした。
「一番低ランクの銘柄だからといって、手を抜けない」という旭酒造の想い。
販路が広がり、より多くの出荷量を確保できた今だからこそ、さらなる品質を求めての変更ということですね。
お客様に口にして頂く機会が一番多い獺祭だからこそ、昨日より少しでも美味しく、私たちの理想とする味わいに少しでも近づけたいと思っています。そのための手段として、今回さらに5%磨く事を決断しました。5%違うことで、味わいの繊細さ、きれいさがはっきりと増しています。
この変更は、私どもの規模が小さいうちは、製造原価が吸収しきれず、現実的に不可能でした。年間35000石以上の純米大吟醸を作り、精米歩合分を吸収できる今だからこそできる変更と考えております。
引用:獺祭公式
まさに、勝って兜の緒を締めよと言ったところでしょうか。
その理念には敬服してしまいますね。
おいしく楽しめるおすすめの温度
三割九分と同じく、冷蔵庫で十分冷やし4~5℃の状態ですぐに飲むのがベストです。
上等であることは間違いないのですが、やはり常温に近づけば近づくほど、アルコールや日本酒特有の角や尖りを感じてしまうので、キリッと冷やしてスッと飲むのが一番ですね。
獺祭45に合う食べ合わせやつまみ
獺祭45は三割九分と同じく、食中酒として造られています。
コスパがよく、どんな方どんな料理でも楽しめるように作られているので、なんにでも合わせられますよ。
中でも合うのは、以下のようなシーンですね。
- 和食全般
- 年末年始の家族の集まりでの食事
- 旅のお供に駅弁と一緒に
旅行で羽を伸ばす際、ちょっといいお酒でひといき。
たまらない瞬間です。
獺祭の知名度や販売エリアは格段に広がっており、新幹線では、ほぼどの路線でも車内販売に獺祭が入っています。
※45/39/23の各180mlずつのお試しセットの場合が多いです。
旅のお供に獺祭、なんとも優雅なひとときですよね!
その他の地酒と飲み比べしてみても楽しいかもしれません。
獺祭を買うならどこがおすすめ?
獺祭の公式ストアは以下の通りです。
ポイント
- 全国に4店舗ある獺祭ストア
- 正規販売店である「獺祭の買える店」(全国に約630店舗)
- 獺祭ウェブストア
また、Amazon楽天でも多くの銘柄が販売されています。
流通体制はまさに盤石といったところでしょう。
これらで買う場合は適正に保管されているので安心ですが、各種コラボなどの際は品切れになることが多いので要注意です。
少し注意が必要なのですが、ドン・キホーテやスーパーなどで購入しようとすると…
定価より割高だったり、保存状態が悪かったりする場合があります。
というのも、一時期の品薄による価格高騰を未だに引きずっているから。
「メジャーな酒だし、多少高めでも売れるから」という販売者の声が聞こえてきそうです。
特に、2007年~2013年頃、各種のイベントに登場し一世を風靡した結果、品薄状態で価格が高騰しました。
- ヱヴァンゲリヲンに登場した
- ユニクロが鏡割りに使用した
- 安倍総理がプーチン大統領へ贈った
※プーチン氏へ獺祭を贈ったのは2013年で、2016年の来日時は東洋美人が贈られました。
旭酒造はこの状況に対し「定価で買ってください」と異例の告知をしたほどでした。
今では流通体制も落ち着いていますし、Amazonや楽天でも通常価格で購入できることがほとんどです。
どこか正規店やネット通販以外で購入を考える際には、まず価格をチェックしてからをおすすめしますよ。
まとめ
最後に獺祭を銘柄ごとに簡単にまとめますね。
ポイント
- 獺祭二割三分:プレゼントや特別な日の料理におすすめ
- 獺祭三割九分:ちょっと良いことがあった日や手土産に
- 獺祭45:獺祭を試してみたい人やコスパ良く食事と楽しみたい時
もちろん、私のようにお試しセットで楽しむのもおすすめです。
正規のお試しセット以外でも、容量が異なったり、種類が異なったりと、飲み比べセットは多く販売されていますから、ぜひチェックしてみてください。
色々入っている飲み比べセットなら、お土産にも喜ばれますからね!
そして、私はいつか…
獺祭の最高峰銘柄「獺祭 磨きその先へ」という3万円する銘柄を飲んでみたいものです。
安倍首相がオバマ前大統領の来日時にプレゼントした超すごい銘柄なのです!
でも、まぁさすがに…
720mlで3万円はなかなか勇気が出ないです(笑)