「獺祭おためしセット」を購入しました。
獺祭の定番商品は、獺祭磨き二割三分、獺祭磨き三割九分、獺祭45。
この三種類を飲み比べできるのが、獺祭おためしセットです。
獺祭の美味しさも味わいつつ、さらに比較する楽しさも味わえるのが、飲み比べセットの醍醐味ですよね。
実際に飲み比べてみたところ、それぞれ違いがあってとても楽しめました。
3種類の獺祭について、味や香りのレビュー、どのおつまみが合うのかを、私自身の感想として紹介します。
獺祭おためしセットで定番商品3種類を飲み比べ
おためしセットとは、獺祭の定番商品を飲み比べできるセットです。
獺祭おためしセットの内容
セットに入っている獺祭3種類はこちら。
ポイント
- 獺祭磨き二割三分…180ml
- 獺祭磨き三割九分…180ml
- 獺祭45…180ml
シンプルな白い箱に3本並んで入っていました。
二割三分だけはキャップシールが群青色で、四合瓶と同じ色合いですね。
ラベルも和紙で、180mlの小さい瓶ながら手が込んでます。
今回注文したおためしセットは、180mlが3本のタイプ。
他にも300mlや、720mlの飲み比べセットもあります。
化粧箱に入っているので、ギフト用にもいいですね。
飲み比べする順番は?
お値段で言うと、二割三分が一番高くて、45が一番安い。
つい安い値段から試したくなっちゃいますが、旭酒造の公式ホームページに飲み比べの順について書かれています。
Q. 複数の種類を飲み比べる順番は?
A. 最も味の繊細な二割三分から飲んでいただけると味の違いを分かっていただきやすいです。
酔ってしまうと違いが判らなくなってしまいます。
繊細な味の違いを比べるために、二割三分から飲みましょう。
獺祭飲み比べセットを飲んでみた感想
獺祭はそれぞれ美味しく飲むための適温があります。
ポイント
- 獺祭45、三割九分…4~5℃(冷蔵庫から出してすぐ)
- 二割三分…10~12℃(冷蔵庫から出して10分後)
ちょうど適温になるよう、時間差で冷蔵庫から出して並べました。
この3本並べた状態でのワクワク感が半端ないです!
まずは、公式ページに書いてあったとおり、獺祭磨き二割三分から飲んでみます。
獺祭磨き二割三分……うまーい!
獺祭磨き三割九分……うまーい!
獺祭45……うまーい!
はい、3本とも間違いなく美味しいです。
安い日本酒にありがちな、喉の奥にウガッとくる感じが全くありません。
「獺祭は水のように飲める」と言う人もいますよね。
まさしく水のようにすんなりと、それでいて、香りやうま味、甘さはしっかりと感じられるんです。
それでは、それぞれの違いについて詳しく比較してみます。
色の違い
色はもちろん、3種類とも無色透明。
澄みきった美しい透明です。
香りの違い
香りは、全然違いました。
香りの違い
- 二割三分……ほのかな梨の香り。上品さも感じられる。
- 三割九分……華やかな香り。まだ固いバナナのような甘く爽やかな香り。
- 45……イチゴのような甘酸っぱい香り。
一番香りを強く感じたのは、三割九分。
買ってきたばかりの、まだちょっと固さのあるバナナのような香りがしました。
甘さの中に爽やかな雰囲気もあって、とてもいい香りです。
獺祭45は、甘い香りの中に酸味を少し感じました。
甘さと酸っぱさがちょうど良いバランスを保っていて、甘酸っぱいイチゴのような香りです。
一方で、二割三分は少し香りが抑えめかな…と思いきや、時間が経つにつれ徐々に香りが強くなりました。
温度が上がると、香りが強くなるようです。
控えめな甘い香りは、ネットに入った高級な梨のよう。
上品な甘さですね。
洋ナシの香りと例えられることもありますが、私はあまり洋ナシを食べたことがないので、洋ナシと日本の梨の違いはわかりません(笑)
味の違い
味もそれぞれ、まったく違いました。
味の違い
- 二割三分……スッキリとしていて、ほのかに甘く、余韻が長く続く。
- 三割九分……丸みを感じる甘さ。
- 45……うま味がある。
一番甘さを感じるのは、三割九分。
くどくない甘さは、舌の上で柔らかな丸みを感じます。
鼻から抜ける香りは華やかですが、余韻はフワッと消えてしまう感じ。
三割九分が一番飲みやすいと感じました。
日本酒に慣れていない初心者や、甘いお酒が好きな方におすすめです。
二割三分については、口に含んだ瞬間はまるで水みたい。
そのくらいスッキリとしています。
舌の上でほのかに甘さを感じて、飲みこんだ後の余韻は一番長く続きました。
獺祭45の特徴は、日本酒らしい、うま味や風味。
口に含んで一番に感じるのは、お米のうま味です。
かといって雑味はなく、スッキリとしています。
遅れて甘さを感じますが、そこまで余韻は続きません。
私個人の感想としては、獺祭45が一番美味しいと思いました。
合うおつまみの違い
お酒とお料理の組み合わせを楽しむことをマリアージュといいます。
もともとは二つのものが一つになって調和するという意味なので、結婚の意味もあります。
フランス料理とワインが調和した時、「マリアージュした」と表されます。
獺祭もワインのように、お料理とのマリアージュを楽しんでもらいたいお酒。
それぞれの獺祭にマリアージュするおつまみを考えてみました。
獺祭に合いそうなおつまみをたっぷり用意してみました。
コンビニやスーパーで買えるものばかりです。
味や香りにそれぞれ違いがあるので、おつまみも変えたほうがより美味しく味わえました。
ポイント
- 二割三分……淡白な味のおつまみ
- 三割九分……甘い味付けのおつまみ
- 45……味や香りが濃いものでも、なんでも合う
二割三分に合わせるならお刺身
二割三分は、長く続く余韻を楽しみたいお酒です。
香りや繊細な味を邪魔しない淡白なお料理が合います。
白身魚のお刺身、冷ややっこ、クリームチーズなどがよく合いました。
日本酒に合うのは、その土地の郷土料理といいます。
山口県の獺祭に合わせるなら、山口県の名産ふぐ刺しがいいかもしれません。
三割九分に合わせるならフルーツミックス
お酒に甘いもの?と思われるかもしれませんが、これが意外に合うんです。
フランス人社員のケビンさんも公式YouTubeで紹介していました。
ケビンさんは獺祭45に合わせていましたが、私は三割九分に合わせるのをおすすめします。
香りと甘みが強い三割九分に、甘みと酸味のあるフルーツを組み合わせると、より甘さが際立つんです。
嫌な甘さではなく、フルーツの酸味が混じることでちょうどよいバランスに落ち着きます。
他にも、サツマイモや栗の甘露煮と合わせても美味しかったですよ。
獺祭45に合わせるなら燻製うずらの卵
本当は、ケビンさんが公式YouTubeで試していた、ファミマの焼きシシャモを試したかったのです。
だけど売り切れていて、同じコーナーにあった「桜チップで燻製したうずらたまご」を購入してみました。
これが大正解。
うずらたまごの白身は、甘辛い醤油味がしみ込んでいて、獺祭45の甘さとの対比がいい。
噛むと黄身の甘みとまろやかさがきて、獺祭45のうま味と反発したりせず、舌の上でまったりと混じりあう感じ。
そしてほのかな燻製の香りが、獺祭45のフルーティな香りと一緒になって広がる。
これぞマリアージュ!
獺祭45は、二割三分や三割九分よりもお米のうま味や風味がしっかりあります。
だから、濃いめの味付けのお料理でもよく合うと感じました。
獺祭に合うコンビニおつまみは、こちらの記事でも紹介しています。
まとめ
獺祭のおためしセットは、180mlの小さい瓶で、獺祭の定番商品が飲み比べできるセットです。
味や香りの違い、おつまみはどれに合うかなど、 ちょっとずつ試しながら楽しめるのが、飲み比べセットの良いところでもあります。
獺祭おためしセットは、3種類とも味や香りが少しずつ違ってとても楽しめました。
飲み比べセットと言えば、こんなセットもあります。
獺祭の最高級ランク「磨きその先へ」と「磨き二割三分」のセットです。
お世話になった方へのギフトや、頑張った自分へのご褒美にいいかもしれません。
正座して飲み比べたくなりそうですが…。